原文
御猟為 鴈羽之小野之 櫟柴之 奈礼波不益 戀社益
作者
不明
よみ
み狩(か)りする、雁羽(かりは)の、小野(をの)の櫟柴(ならしば)の、馴(な)れはまさらず、恋こそまされ

意味
狩(か)りをなさる雁羽(かりは)の小野の櫟柴(ならしば)のように、(あの方は)私には馴れ親しんではくれず、(あの方への)私の恋心が増すばかりです。
「み狩(か)り」は、尊い方が「狩り」をすることをいいます。
「雁羽(かりは)の小野」がどこかは分かっていません。
補足
「み狩(か)りする~櫟柴(ならしば)の」で、「馴れ」を導いています。