第十二巻 : 忘れ草我が紐に付く時となく
2001年9月9日(日)更新
原文: 萱草 吾紐尓著 時常無 念度者 生跡文奈思
作者: 不明
よみ: 忘れ草、我が紐(ひも)に付く、時となく、思ひわたれば、生けりともなし
意味: 忘れ草を私の衣の紐(ひも)に結び付けてます。(でも)いつもあの人のことを思っているので、とても心が苦しいです。
忘れ草を身につけて恋の苦しさを忘れたいと思うのでしょうけど、その人のことをいつもいつも思っているので、苦しさから逃れられないのですよね。
第十二巻