三吉野之 蜻乃小野尓 苅草之 念乱而 宿夜四曽多
不明
み吉野の、秋津(あきづ)の小野(おの)に、刈る草(かや)の、思ひ乱れて、寝(ぬ)る夜(よ)しぞ多き
吉野の秋津(あきづ)の小野(おの)で刈る萱(かや)が乱れるように、(私の心も)思い乱れて寝る夜が多いことです。
「吉野の秋津(あきづ)の小野(おの)」は現在の奈良県吉野町御園(みその)付近とされています。