第二十巻 : 我が妻はいたく恋ひらし飲む水に
2006年08月27日(日)更新 |
原文: 和我都麻波 伊多久古非良之 乃牟美豆尓 加其佐倍美曳弖 余尓和須良礼受 作者: 若倭部身麻呂(わかやまとべのみまろ) よみ: 我が妻(つま)は、いたく恋(こ)ひらし、飲(の)む水に、影(かげ)さへ見えて、よに忘(わす)られず |
意味: 私の妻は、とても私のことを恋しがっているようです。飲む水に妻の影さえ映って、忘れられないのです。 この歌の題詞には、「天平勝宝7年2月6日、交替で筑紫(つくし)に遣(つか)わされる諸國(しょこく)の防人(さきもり)らの歌」、とあります。 若倭部身麻呂(わかやまとべのみまろ)は、麁玉郡(あらたまのこほり:今の静岡県浜北市と浜松市の一部)の人です。 |