第二十巻 : 唐衣裾に取り付き泣く子らを
2006年05月28日(日)更新 |
原文: 可良己呂武 須宗尓等里都伎 奈苦古良乎 意伎弖曽伎怒也 意母奈之尓志弖 作者: 他田舎人大嶋(おさたのとねりおおしま) よみ: 唐衣(からころむ)、裾(すそ)に取(と)り付(つ)き、泣(な)く子(こ)らを、置(お)きてぞ来(き)のや、母(おも)なしにして |
意味: 衣の裾(すそ)に取(と)り付いて泣く子供たちを置いてきました。母もいないのに。 防人(さきもり)として選ばれて旅立った人が子供たちのことを想って詠んだ歌ですね。 唐衣(または韓衣)は、唐風の着物のことです。 |