第二十巻 : 我が宿に咲けるなでしこ賄はせむ
2006年11月26日(日)更新 |
原文: 和我夜度尓 佐家流奈弖之故 麻比波勢牟 由米波奈知流奈 伊也乎知尓左家 作者: 丹比国人(たじひのときひと) よみ: 我(わ)が宿(やど)に、咲けるなでしこ、賄(まひ)はせむ、ゆめ花散るな、いやをちに咲け |
意味: 私の庭に咲いているなでしこよ。なんでも差し上げるから、決して散らないで何度も咲いてください。 |
天平勝宝7年(西暦755)5月11日、橘諸兄(たちばなのもろえ)が丹比国人(たじひのときひと)の邸宅で宴(うたげ)をしました。この席で丹比国人(たじひのときひと)が詠んだ歌です。 |