第二十巻 : なでしこが花取り持ちてうつらうつら
2006年08月27日(日)更新 |
原文: 奈弖之故我 波奈等里母知弖 宇都良々々々 美麻久能富之伎 吉美尓母安流加母 作者: 船王(ふなのおおきみ) よみ: なでしこが、花取り持ちて、うつらうつら、見まくの欲しき、君にもあるかも |
意味: なでしこの花をとってみるように、じかにお会いしたいあなた様です。 天平勝宝7年(西暦755)5月18日、橘奈良麻呂(たちばなのならまろ)の邸宅でもよおされた宴会の席で詠んだ歌です。「君」とは、橘奈良麻呂(たちばなのならまろ)のことです。 |