第二十巻 : 高圓の野辺延ふ葛の末つひに
2003年7月20日(日)更新 |
原文: 多可麻刀能 努敝波布久受乃 須恵都比尓 知与尓和須礼牟 和我於保伎美加母 作者: 中臣清麻呂(なかとみのきよまろ) よみ: 高圓(たかまど)の、野辺(のへ)延(は)ふ葛(くず)の、末(すゑ)つひに、千代(ちよ)に忘れむ、我(わ)が大君(おほきみ)かも |
意味: 高圓(たかまど)の野に広がる葛(くず)のように末(すえ)永(なが)く、いつまでも忘れません、大君のことは。 天平宝字2年(758年)2月、中臣清麻呂(なかとみのきよまろ)の邸宅で宴(うたげ)がもよおされたときに詠まれた歌です。 この歌に詠まれた「大君(おほきみ)」は、高円(たかまど)の宮を好んだ聖武天皇(しょうむてんのう)のことです。 |