2007年06月17日(日)更新

たけち: 今回は、ノードを指定したノードの前に追加してみよう。

さらら: はい。そんなこともあるのね。

たけち: 今回は次のようなXMLファイルを作成してみよう。

さらら: manyosyu要素の子要素にcontentsとvolume要素があるのね。

たけち: そう。でも、今回は、最初にvolume要素を作ってから、contents要素を前に挿入する方法で作ってみるね。

さらら: そっか。contents要素を追加するときに「volume要素の前に追加」する指定をするわけね。

たけち: じゃ、このXMLデータをどう作るかを、テキストノードの箇所を中心に図に示しておくね。

さらら: はい。

たけち: 図の「�G contentsノードの追加」について説明するね。

さらら: はい。

たけち: 次のように、NodeクラスのinsertBeforeメソッドを使えばいいんだよ。

さらら: そっか、２番目のパラメタに指定したノードBの前に、パラメタの最初に指定したノードAを追加することができるのね。

たけち: そうだよ。

さらら: わかったわ。

たけち: じゃ、今回のDOMサンプルプログラム(26)のソースコードを載せておくね。

さらら: はい。

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package dom.study.sample_2;

import java.io.File;
import javax.xml.parsers.DocumentBuilder;
import javax.xml.parsers.DocumentBuilderFactory;
import javax.xml.parsers.ParserConfigurationException;
import javax.xml.transform.OutputKeys;
import javax.xml.transform.Transformer;
import javax.xml.transform.TransformerException;
import javax.xml.transform.TransformerFactory;
import javax.xml.transform.dom.DOMSource;
import javax.xml.transform.stream.StreamResult;

import org.w3c.dom.Document;
import org.w3c.dom.Element;
import org.w3c.dom.Text;

public class DOMSample26 {

    public static void main(String[] args) {	
		
      try {
        DocumentBuilderFactory dbfactory = DocumentBuilderFactory.newInstance();
        DocumentBuilder docbuilder = dbfactory.newDocumentBuilder(); // DocumentBuilderインスタンス
        Document document = docbuilder.newDocument();          // Documentの生成

        /*
         * root要素として manyosyu要素を生成
         */
         Element root = document.createElement("manyosyu");    // manyosyuノード作成
         document.appendChild(root);                // ノードをDocumentに追加

         /*
          * volume要素を生成し、no属性を追加
          */
         Element volume = document.createElement("volume");
          volume.setAttribute("no", "01");
         root.appendChild(volume);

         /*
          * ノードを生成し、rootのノードの最初の子ノードとして追加
          */
         Element contents = document.createElement("contents");
         root.insertBefore(contents, root.getFirstChild());

         /*
          * DOMオブジェクトをファイルとして出力
          */ 
         TransformerFactory tfactory = TransformerFactory.newInstance(); 
         Transformer transformer = tfactory.newTransformer(); 

         File outfile = new File("sample26.xml");
         transformer.transform(new DOMSource(document), new StreamResult(outfile)); 

      } catch (ParserConfigurationException e) {
        // TODO 自動生成された catch ブロック
        e.printStackTrace();
      } catch (TransformerException e) {
        // TODO 自動生成された catch ブロック
        e.printStackTrace();
      }

    }
}

たけち: 今回は、44行目に注目してね。4行目の
    root.insertBefore(contents, root.getFirstChild());
で、43行目で生成したcontnetsノードをrootノード(ノード名は"manyosyu")の最初の子ノードの前に追加(挿入)するように記述しているね。

さらら: あぁ、なるほど。rootノード(ノード名は"manyosyu")の最初の子ノードを見つけるのに
    root.getFirstChild()
を使っているのね。

たけち: そうなんだね。

たけち: じゃ、このDOMSample26プログラムを実行させてみよう。Eclipseで実行させた場合、実行結果として、図のように作成されたファイル名が表示されるよ。で、その中身を見てみると図のようになっていることが分かるよ。

(注): Eclipseで実行したときには、プロジェクトを選択して、右クリックで表示されるメニューの中から [更新(F)] を選択してください。作成されたファイル名(この例の場合は、sample26.xml)が表示されます。

さらら: なるほど。insertBeforeを使うと、後から作ったノードでも、ノードの前に追加できたりするのね。

たけち: 今回も、そんなに難しくなかったよね。

さらら: はい。ありがとう。

→　この後はどうしましょうか・・・ (^ ^;