DTD: DTDの構成

2005年05月29日(日)更新


■DTDって

たけち: 僕たちは以前、古典文学とXML(万葉集の構造を考えましょ)でDTDについて簡単に学んだよね。

さらら: 「XMLデータの構造をきちんとXMLデータをチェックしたり作成するプログラムや、そのプログラムを開発する人に伝えるための規則だったわね。

たけち: ざっというとそういうことだね。ここではもう少し詳しく学んでみようね。

さらら: はぁ〜い。でも、難しくないかしら。

たけち: うん。少しずつやっていくから心配しないでね。今回は、まずDTDの構成についてみておくね。あっ、そうそう。ここで復習ね。
DTDは"Document Type Definition"(文書の型(構造)の定義)の略だったね。。

さらら: えぇ。


■DTDの構成

たけち: 図にDTDの構成を載せているから、まずそれを見て。

さらら: うん。

DTDの構成

さらら: う〜ん。。。。「要素」とか「属性」って言葉はは何度も目にしているからなんとなくわかるけど、エンティティとか記法とかはわかんないわ。

たけち: そうだね。それぞれの概略の意味について載せておくね。


要素型宣言(element type declaration)
要素がどのような上下関係(親子関係)や順序で現われるか、またどのような回数で現われるかを指定するなど、DTDにしたがって作成されたXMLデータの要素の構造を宣言します。
属性リスト宣言(attribute-list declaration)
どの要素型にどのような属性があるのかを宣言します。
エンティティ宣言(entity declaration)
エンティティとエンティティ名の関連付けを宣言します。
記法宣言(notation declaration)
XMLデータが参照するエンティティがどのようなデータ形式かを宣言します。

さらら: う〜ん。やっぱりよくわかんないわね。

たけち: 今回はDTDの記述の全体構成についてみただけだから、次回から順番に細かく見ていこうね。まず、最初の行のDOCTYPEから見ていこうね。

さらら: うん。お願いね。

→ 次は、DOCTYPEです。 (^ ^;


注 1) XMLデータの構造を規定するための言語、XMLスキーマ言語にはいくつもの種類がありますが、最も基本的なものがDTD(Document Type Definition:文書型定義)です。DTDは、XML 1.0( http://www.w3.org/TR/REC-xml )の仕様に含まれるXMLスキーマ言語です。