XMLをIEで表示(基礎編-2)

2003年11月16日(日)更新


■XPathとXSLTの関数

たけち: ここからは、XPathやXLSTで定義されている関数について学ぼうね。

さらら: それって、何に使うの?

たけち: たとえばXSLTスタイルシートのxsl:value-ofのselect属性でテキストを生成したりするのに使ったりするんだ。これまでの例でいくつかはもう使っているんだよ。concatって見たことあるよね。

さらら: あっ、そう言われれば。。。そうなんだぁ〜。

たけち: それらの関数は、たとえばselect属性で選択するノードを指定したり、文字列を生成したりするときに便利なように考えられているんだよ。

さらら: うんうん。

たけち: 今回は、まずどんな関数があるのかだけを見ておくね。細かいことはあとで少しずつ勉強するから、いまは眺めるだけでいいよ。

さらら: はい。(眺めるだけなら。。。(^ ^* )

たけち: 表にまとめておくね。

【ノード集合関数】

関数名概要XPathXSLT
countノード集合のノードの数を得る
currentカレントノードを得る
document外部ドキュメントのノードセットを得る
generate-idノードを一意に識別する文字列を得る
id指定したID属性を持つノード集合を得る
key指定したキーの値を持つノード集合を得る
last文脈サイズの値を得る
local-nameノードの名前のローカル部分を得る
nameノードの展開された名前(QNAME)を得る
namespace-uriノードの名前の名前空間URIを得る
position文脈の位置を得る
unparsed-entity-uri指定した名前の解析対象外実体のURIを得る

【文字列関数】

関数名概要XPathXSLT
concat複数の文字列を連結した文字列を得る
contains指定した文字列を含んでいるかどうかを論理値で得る
format-number数値を数字文字列に変換する
normalize-space文字列の空白を正規化する
starts-with文字列が指定した文字列ではじまっているかどうかを論理値で得る
string指定したデータを文字列に変換する
string-length文字列の長さを得る
substring文字列中の指定した文字列を得る
substring-after文字列中の指定したサプストリングの後ろにある文字列を得る
string-before文字列中の指定したサプストリングの前にある文字列を得る
translate文字列中の指定した文字列を別の文字列に置き換える

【論理値関数】

関数名概要XPathXSLT
boolean指定したデータを論理値に変換する
false論理値のfalse(偽)を得る
lang文脈ノードの言語を得る
not論理値の否定値を得る
true論理値のtrue(真)を得る

【数値関数】

関数名概要XPathXSLT
ceiling小数点以下を切り上げた整数を得る
floor小数点以下を切り捨てた整数を得る
number指定したデータを数値に変換する
round四捨五入した整数を得る
sumノード集合内の一連の数値の合計値を得る

【その他の関数】

関数名概要XPathXSLT
element-available指定した名前の拡張要素があるかどうかを示す値を得る
function-available指定した名前の拡張関数があるかどうかを示す値を得る
system-propertyシステム環境に関する情報を得る

さらら: わぁ、意外とたくさんあるのね。こんなに覚えなくちゃいけないの?

たけち: ううん。全部を覚える必要はないんだよ。次回からは、よく使われる関数について少ししずつサンプルを作って勉強してみようと思うんだけど、どう?

さらら: えぇ。。。。 (^ ^; 少しずつね。

たけち: じゃあ、今回は簡単だけどこれでおしまい。まずはノード集合関数から始めよう。

さらら: は〜い!! (^ ^*

→次回は、count関数について学びます (^ ^;