XMLの基本標準 : XLink

2001年9月30日(日)更新


■XMLの基本標準 : XLink(概要)

たけち: 今回はXLinkについて少し詳しく勉強しようね。

さらら: えぇ。HTMLの<a href="URL">URL</a>の機能を拡張した感じなのよね。

たけち: うん。どんな拡張がされているかをも少し詳しく見てみようね。

さらら

XLinkの特徴

  • 複数のリンク先を指定できる
  • XMLドキュメントのあらゆる要素をリンク先として指定できる

さらら

さらら: それぞれどんなことなのかしら。。。。。

たけち: まず、XLinkで指定できるリンクの種類について見てみよう。

さらら: リンクの種類?

たけち: うん。HTMLのリンクの時は、片方向でしかも一対一だったけど、XLinkでは色々なリンクがあるんだ。

さらら: 片方向? 一対一? どういうことなのかよく分からないわ!!


HTMLのリンク

たけち: う〜ん。そうだねぇ〜。じゃあ、まずリンクってどういうことかを確認しておこうね。(XMLの)リンクは、XMLドキュメントのある要素から、XMLドキュメントやイメージ/音声/動画ファイルなどへ何らかの関係があることを示すんだ。ちなみに、リンクで関係付けられるこれらのXMLドキュメントなどのことを"リソース(resource)"っていうんだ。

さらら: えっ、え〜っと。。。HTMLの場合はどう考えたら良いの?

たけち: じゃあ、次の図を見て。

たけち

HTMLのリンク

たけち: たとえば、あるHTMLテキストXの中のAタグ要素のHREF属性で、リンク先のURL(HTMLファイルYのありか)を示しているよね。これは、XリソースからYリソースへの片方向のリンクだよね。つまり、Y方向からX方向へのリンクは、このリンク情報には無いよね。

さらら: えぇ。そうよね。

たけち: で、Aタグ要素のHREF属性には、一つしかリンク先が書けないよね。これが、一対一のリンクって言うことだね。しかも、このリンク情報(Aタグ要素のリンク)は、IEなどのブラウザでは、「クリックされたらリンク先へジャンプする」っていう意味だよね。

さらら: あっ、そういうことなのね。。。


XLinkのリンク

たけち: でね、XLinkだと、次のようなリンクが規定されているんだ。

単純リンク
一対一で片方向のリンク(これまでのHTMLのようなリンク)
拡張リンク
複数のリソースを片方向・双方向のリンク

XLinkでのリンクの種類

さらら: あれっ? 複数のリソースをリンクするって、一箇所で指定するって事なの?

たけち: そうそう。だから、リンクの意味も、単に「クリックしたらジャンプする」ってだけじゃなくなるよね。

さらら: へぇ〜。そんなことまで考えたんだ。でも、「クリックしたらジャンプする」以外には、どんなことがあるの? イメージが湧かないわ。

たけち: あっ、たとえば、「リンク先の内容を、今表示している内容に埋め込んで表示する」とかがあるね。

さらら: あっ、そういうこともあるのね。でも、それって、今のブラウザじゃ、まだサポートされて無いわね、きっと。

たけち: そうだね。XLinkがW3C勧告になったのは、2001年6月27日だしね。でも、Internet Explorer 6だとどうかな。まだ調べていないから分からないけど。。。。。

たけち

さらら: XLinkの概要については少し分かったけど、具体的にはどう書くのかしら?

たけち: そうだね。じゃあ、次回はXLinkの具体的な書き方について勉強しようね。

さらら: えぇ。たのしみだわ。

次回は、XLink - 単純リンク -です。 .... (^ ^*