XSL: FO(フォーマティング・オブジェクト)とフォーマッティング処理

2001年11月11日(日)更新


フォーマッティング処理

たけち: 前回、フォーマッティング処理ってどんなことなのかをお話したけど、も少し詳しく見ていこうね。XSLを知るっていうことは、FO(フォーマッティング・オブジェクト)フォーマッティング処理の関係を知るってことだからね。

さらら: そうなんだ〜。

たけち: 前回、言ったと思うけど確認しておこうね。XMLドキュメントを表示/印刷するために、XSLスタイルシートを使ってFO(フォーマッティング・オブジェクト)ツリーに変換し、それが理解できるXSLフォーマッタで、フォーマッティング処理して、画面に表示したり、プリンターに印刷したりするんだよね。図にその様子を示しておくね。

さらら

フォーマッティング処理の概要

さらら: そっか。で、図にあるようにフォーマッティング処理の結果、表示/印刷のもとになるAreaツリーっていうものができるのね。

たけち: そうそう。フォーマッティングまでのだいたいの雰囲気はわかったよね。

さらら: そうね。でもまだ、FO(フォーマッティング・オブジェクト)っていうのが、まだ良くわかんないけど。。。。。Areaツリーも。。。(^ ^;

たけち: そうだね。じゃあ、次にFO(フォーマッティング・オブジェクト)ツリーがどんな構成になっているかを見てみようね。図を見て。

さらら


FO(フォーマティング・オブジェクト)ツリー

FOツリーの構成

たけち: これが全ての要素じゃないんだけど、基本的なものを図にしてみたんだよ。

さらら: それぞれどんなものなの?

たけち: じゃ、次に簡単にリストしておくね。

ページシーケンス(fo:page-sequence)
表示/印刷される内容をフォーマッティングされる順に並べたものや、ページのヘッダーのように繰り返しページにレイアウトされるものから構成されます。
レイアウトマスターセット(fo:layout-master-set)
レイアウトに関するマスターと呼ばれるものをまとめます。
単純ページマスター(fo:simple-page-master)
表示/印刷のためのページを構成するために使われます。
ページ・シーケンス・マスター(fo:page-sequence-master)
フォーマッティングによって複数のページが生成される場合に、どのようなページがどんな順序で構成されるかを示すために使われます。
宣言(fo:declarations)
フォーマッティング処理のための共通的な情報をもちます。たとえば、色に関する情報(fo:declarations)(注)があります。

さらら


FOツリーの構成とフォーマッティングの関係

さらら: う〜ん。まだよく分からないわね。それぞれどういう風に関係しているのかしら。。。。。

たけち: ここではまだ、こんなものがある、って見ているだけで良いよ。順に詳しく見ていくからね。そうだ。それぞれの詳しいことを見てゆく前に、全体的な関連をみておこうね。図を見て。FOツリーの構成とフォーマッティングの関係を簡単に示しておいたから。

FOツリーの構成とフォーマッティングの関係(概念)

さらら: あっ、ページシーケンスの内容がレイアウトマスターセットに示されたレイアウトの領域に割り付けられていくのね。

たけち: そうだね。それがフォーマッティング処理がすることだね。じゃあ、今回はここまで。

さらら: うん。ありがと。

→ 次回はXSL: FO(フォーマティング・オブジェクト)の概要 - その1です。。。 (^ ^)v


(注)具体的には、ICC Profileがあります。ご存知のようにディスプレイへの表示と紙への印刷では、色空間が異なりますよね。