SVGってなぁに?

2005年09月19日(月)更新


■SVG(Scalable Vector Graphics)

さらら: え゛っ? SVG(エス・ブィ・ジー)?

たけち: あっ。そんなに驚かなくっても。。。。SVGは、二次元図形を表現するためのXMLに従った表現形式なんだよ。

さらら: ふ〜ん、そうなんだ。でも、二次元図形って、私たちがよく知っているgifとかjpegとかとは違うの?

たけち: あっ、gifjpegとかのビットマップ画像とは違って、四角形・円・楕円・テキストといった二次元の図形情報から作られるんだ。

さらら: あっ。そうなの。で、そのSVGって、やっぱりW3Cで作った仕様なの?

さらら

たけち: SGVの仕様について言うと、SVG 1.0が、2001年9月4日にW3Cの勧告になったんだ。

・SVG(Scalable Vector Graphics): http://www.w3.org/TR/SVG/
二次元図形を表現する仕様です。米国アドビ社などの提案によってできました。

さらら: へぇ〜。でも、二次元図形の情報をXML形式のSVGにすると何がいいのかしら?

たけち: うん。さららはもうXMLのいい点は分かっているよね。二次元図形についてもそのいい点がでてくるんだよね。


■SVGのいい点

他のXMLドキュメントに組み込める
XHTMLドキュメントに組み込んで、ブラウザできれいな図形を表現できます。
DOMで扱える
XMLですから、DOMで扱えます。たとえば、JavaScriptで図形の表示を変えたりできます。
XSLTで扱える
XSLTスタイルシートを使って、XMLからSVGに変換したり、SVGからSVGに変換したりできます。
CSSが使える
CSSを使って、図形の塗りつぶし色や外形線の太さや色などを指定することができます。

さらら: そうなんだぁ〜。でも、XMLからSVGに変換したり、SVGからSVGに変換したりなんて、ぜんぜんイメージがわかないわ。

たけち: そうだね。やっぱり具体的なものを見ていかないとピンとこないかもね。これらのことは後でサンプルを見ながら学んでいこうね。

さらら: うん。そうしてね。

さらら


■SVGってどんなもの?(簡単なサンプルをみてみましょう)

たけち

たけち: 細かな仕様については次回以降にするとして、今回はどんなものかをみてみようね。で、簡単なサンプルを見るためには、SVG Viewerが必要なんだ。

さらら: えっ?! そっ、そうなの。。。

たけち: Internet ExplorerなどのブラウザにはSVGドキュメントを表示する機能が無いので、別にSVG Viewerというソフトをインストールする必要があるんだ。msxmlのインストールをしたみたいにね。

さらら: そっか・・・

たけち: SVG Viewerのインストールについては、このページの下に■補足: SVG Viewerのインストールについてとして載せておいたからね。ここでは、Adobe社のものを使うね。

たけち: じゃあ、すっごく簡単なSVGドキュメントの例を次にみてみようね。四角形と円だけのSVGドキュメントだよ。SVG Viewerをインストールされてない方にも分かるように、どんな図が表示されるかを参考に載せておきますね。

ご参考: SVG Viewerで表示されるはずの図です。
ご参考: SVG Viewerで表示されるはずの図です。

たけち: じゃ、この二次元図形を表すSVGドキュメントのリストを次に載せておくね。

さらら: うん。

SVGドキュメント サンプル(四角形と円)

<?xml version="1.0" standalone="no" ?>
<!DOCTYPE svg PUBLIC "-//W3C//DTD SVG 20010904//EN"
    "http://www.w3.org/TR/2001/REC-SVG-20010904/DTD/svg10.dtd">

<svg width="8cm" height="4cm" xmlns="http://www.w3.org/2000/svg">

  <rec style="fill:blue;" x="50" y="20" width="200" height="100"/>
  <circle style="fill:yellow;" cx="180" cy="100" r="50" />

</svg>

さらら: あっ。細かいことはわからないけど、rectが四角形でcircleが円を表すのね。stylefill:blueって青で塗るってことなのね、きっと。

たけち: そうそう。雰囲気は分かるよね。細かいことは次回以降で見ていこうね。じゃあ、このSVGドキュメントをsample.svgというファイルにして、実際に(Adobed社の)SVG Viewerで見てみよう。次のところにembed要素をつぎのように書いておくね。

さらら

<embed src="sample.svg" name="SVGEmbed" height="200" width="300" type="image/svg+xml" pluginspage="http://www.adobe.com/svg/viewer/install/">


SVG Viewerがインストールされていると図が表示されます。


さらら: あっ、見えた見えた。。。なんだかSVGっておもしろそうだわ。

たけち: 次回からは、SVGをいろいろなサンプルをつくって見ながら学んでいこうね。いろいろと面白い表現もできるからたのしいよ、きっと。

さらら: うん!! いっしょに勉強しましょ。

次回はSVGドキュメントの書き方の基本です。 .... (^ ^*

さらら


■補足: SVG Viewerのインストールについて

たけち: Adobe社のSVG Viewerは次のサイトからダウンロードして、インストールするんだ。サイズが2MBほどあるけど・・・ (^ ^;

さらら: あら、ただで使えるのね。 (^ ^*

http://www.adobe.co.jp/svg/viewer/install/main.html

SVG Viewerのダウンロードサイト

たけち: 適当なところ(たとえば、D\temp)にSVGView.exeをダウンロードしたら、そのSVGView.exeをダブルクリックするとインストールができるからね。

さらら: えぇ。よろしかったら皆様もダウンロードしてみてくださいね。