第八巻 : おとめらのかざしのために遊士の
2007年02月11日(日)更新 |
原文: □(女偏に感)嬬等之 頭挿乃多米尓 遊士之 蘰之多米等 敷座流 國乃波多弖尓 開尓鶏類 櫻花能 丹穂日波母安奈尓 作者: 若宮年魚麿(わかみやのあゆまろ) よみ: おとめらのかざしのために、遊士(みやび)をの蘰(かずら)のためと、敷きませる、国のはたてに咲きにける、桜の花の、にほひはもあなに |
意味: 少女の髪かざりのためにと、風流な人の髪かざりためにと、天皇が治めていらっしゃる国のはてに咲いている桜の花の色のなんと美しいことでしょう。 「にほひ」は色があざやかに映えることです。「あなに」は、「あぁ、ほんとうに」とか「あぁ、とっても」という意味です。 |