原文

吾背兒我 見良牟佐保道乃 青柳乎 手折而谷裳 見縁欲得

作者

坂上郎女(さかのうえのいらつめ)

よみ

我が背子(せこ)が、見らむ佐保道(さほぢ)の、青柳(あをやぎ)を、手(た)折りてだにも、見むよしもがも

柳 撮影(2013.05) by きょう

意味

あの方がご覧になった佐保の道の青柳(あをやぎ)を手折ったでも見ることができればよいのに。

「佐保」は現在の奈良県奈良市の法華寺町、法蓮町あたりです。

補足

この歌の題詞には「大伴坂上郎女(おおとものさかのうえのいらつめ)の柳(やなぎ)の歌二首」とあります。

更新日: 2013年05月19日(日)