吾背兒我 見良牟佐保道乃 青柳乎 手折而谷裳 見縁欲得
坂上郎女(さかのうえのいらつめ)
我が背子(せこ)が、見らむ佐保道(さほぢ)の、青柳(あをやぎ)を、手(た)折りてだにも、見むよしもがも
あの方がご覧になった佐保の道の青柳(あをやぎ)を手折ったでも見ることができればよいのに。
「佐保」は現在の奈良県奈良市の法華寺町、法蓮町あたりです。
この歌の題詞には「大伴坂上郎女(おおとものさかのうえのいらつめ)の柳(やなぎ)の歌二首」とあります。