原文

夏野之 繁見丹開有 姫由理乃 不所知戀者 苦物曽

作者

坂上郎女(さかのうえのいらつめ)

坂上大嬢(さかのうえのたいじょう)のお母様です。

よみ

夏の野の、茂みに咲ける、姫百合(ひめゆり)の、知らえぬ恋は、苦しきものぞ

意味

撮影(2010.07) by きょう

夏(なつ)の野の茂みにひっそりと咲いている姫百合(ひめゆり)のように、人に知られない恋は、苦しいことです。

- rough meaning: My love unknown to others, like Himeyuri which is quietly blooming in the bushes in the summer field, is painful.

補足

百合(ゆり)を詠んだ歌もご覧ください。

更新日: 2020年06月10日(水)