原文
風雲者 二岸尓 可欲倍杼母 吾遠嬬之 [一云 波之嬬乃] 事曽不通
作者
よみ
風雲(かぜくも)は 二つの岸に 通(かよ)へども 我(わ)が遠妻(とほづま)の [一は云はく 愛(は)し妻の] 言(こと)ぞ通(かよ)はぬ
意味
風(かぜ)や雲(くも)は二つの岸の間を往き来しますが、遠くにいる妻[(一つの書では)愛する妻]の言葉(便り)は私のところには届きません。
- rough meaning: Winds and clouds come and go between the two riverbanks, but the words (letter) of my distant wife [(in one book) my beloved wife] do not reach me.(Poem of Tanabata)
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補足
「山上臣憶良(やまのうえのおみのおくら)の七夕(たなばた)の歌十二首」と題された歌の一つです。