原文 Original Text
鍾礼能雨 無間零者 三笠山 木末歴 色附尓家里
作者 Author
大伴稲公(おおとものいなきみ)
・大伴旅人(おおとものたびと)の異母兄弟です。
よみ Reading
時雨(しぐれ)の雨 間(ま)なくし降れば 御笠山(みかさやま) 木末(こぬれ)あまねく 色づきにけり
- Shigure no ame Ma nakushi fureba Mikasayama Konure amaneku Iro-zuki ni keri.
意味 Meaning
時雨(しぐれ)の雨が絶え間なく降るので、御笠山(みかさやま)の木々の梢(こずえ)がくまなく色づきましたね。
・
- rough meaning: The drizzling rain have been falling constantly, so the treetops of Mt.Mikasa have been colored all over.
補足 Note
・この歌の題詞に、「衛門(えもん)の大尉(だいじょう)大伴宿祢稲公(おおとものすくねいなきみ)の歌一首」とあります。