第八巻 : 雲隠り鳴くなる雁の行きて居む

2003年12月14日(日)更新


原文: 雲隠 鳴奈流鴈乃 去而将居 秋田之穂立 繁之所念

作者: 大伴家持(おおとものやかもち)

よみ: 雲隠(くもがく)り、鳴(な)くなる雁(かり)の、行(ゆ)きて居(ゐ)む、秋田(あきた)の穂立(ほたち)、繁(しげ)くし思(おも)ほゆ

意味: 雲に隠(かく)れて鳴いている雁(かり)が降りたつ秋の田の稲穂(いなほ)が繁っているように、(あのひとのことが)しきりに思われます。

天平8年(736)9月に大伴家持(おおとものやかもち)が詠んだ秋の歌(4首)のひとつです。

撮影(1999) by きょう

第八巻