第八巻 : 黄葉を散らす時雨に濡れて来て

2000年3月12日(日)更新


原文: 黄葉乎 令落鍾礼尓 所沾而来而 君之黄葉乎 挿頭鶴鴨

作者: 久米女王(くめのおおきみ)

よみ: 黄葉(もみちば)を、散らす時雨(しぐれ)に、濡(ぬ)れて来て、君が黄葉(もみち)を、かざしつるかも

意味: 黄葉(もみちば)を散らす時雨(しぐれ)に濡れてきて、あなたがくださった黄葉(もみち)を髪飾りにしましたことよ。

天平10年(738)10月17日に、橘奈良麻呂(たちばなのならまろ)の邸宅で宴席がもたれた時の歌です。

フリーデジタルフォトシリーズ「しずく」より

第八巻