原文

秋芽子之 上尓置有 白露乃 消可毛思奈萬思 戀管不有者

作者

弓削皇子(ゆげのみこ)

よみ

萩 撮影 by きょう

秋萩(あきはぎ)の、上に置きたる、白露(しらつゆ)の、消(け)かもしなまし、恋ひつつあらずは

意味

秋萩(あきはぎ)についた白露(しらつゆ)のように、はかなく消えてしまったほうがましです。恋して苦しむよりは。

補足

この歌の題詞には「弓削皇子(ゆげのみこ)の御歌一首」とあります。

巻10の2254番歌にこの歌と同じ歌が載っていますが、理由はわかりません。

更新日: 2018年01月07日(日)