秋芽子之 上尓置有 白露乃 消可毛思奈萬思 戀管不有者
弓削皇子(ゆげのみこ)
秋萩(あきはぎ)の、上に置きたる、白露(しらつゆ)の、消(け)かもしなまし、恋ひつつあらずは
秋萩(あきはぎ)についた白露(しらつゆ)のように、はかなく消えてしまったほうがましです。恋して苦しむよりは。
この歌の題詞には「弓削皇子(ゆげのみこ)の御歌一首」とあります。
巻10の2254番歌にこの歌と同じ歌が載っていますが、理由はわかりません。