原文

足日木乃 山下響 鳴鹿之 事乏可母 吾情都末

作者

笠縫女王(かさぬいのおおきみ)

よみ

あしひきの、山下(やました)響(とよ)め、鳴く鹿(しか)の、言(こと)ともしかも、我が心夫(こころつま)

尾花 撮影 by きょう

意味

山の下まで響き渡る鹿(しか)の鳴き声に心惹かれます。私の心の夫の声が聞きたい。

補足

この歌の題詞には、「笠縫女王(かさぬいのおおきみ)の歌一首 [六人部王(むとべのおおきみ)の娘、母は田形皇女(たがたのひめみこ)也(なり)]」とあります。

更新日: 2012年12月23日(日)