第八巻 : 我が蒔ける早稲田の穂立作りたる
2008年06月29(日)更新
原文: 吾之蒔有 早田之穂立 造有 蘰曽見乍 師弩波世吾背
作者: 坂上大嬢(さかのうえのだいじょう)
よみ: 我が蒔(ま)ける、早稲田(わさだ)の穂立(ほたち)、作りたる、かづらぞ見つつ、偲(しの)はせ我(わ)が背(せ)
意味: 私が蒔いて実った早稲(わせ)の田からとった稲穂で作ったかづらをみて、わたくしのことを思い出してくださいね。
坂上大嬢(さかのうえのだいじょう)が、稲穂で作ったかづら(髪飾りなどにしたと思われます)とともに大伴家持(おおとものやかもち)に贈った歌です。
第八巻