第八巻 : 我が宿の時じき藤のめづらしく
2000年5月21日(日)更新 |
原文: 吾屋前之 非時藤之 目頬布 今毛見壮鹿 妹之咲容乎 作者: 大伴家持(おおとものやかもち) よみ: 我が宿(やど)の、時じき藤の、めづらしく、今も見てしか、妹(いも)が笑(ゑ)まひを |
意味: 私の庭に咲いた、季節はずれの藤のようにめずらしくも今、見たいですね、あなたの笑顔を。 この歌の題詞には、大伴家持(おおとものやかもち)が季節はずれの藤の花と萩の紅葉を折り取って、坂上大嬢(さかのうえのだいじょう)に贈った歌、とあります。 |