原文

如今 心乎常尓 念有者 先咲花乃 地尓将落八方

作者

縣犬養娘子(あがたのいぬかいのおとめ)

よみ

今のごと、心を常に、思へらば、まづ咲く花の、地に落ちめやも

梅 撮影 by きょう

意味

今のように、変わらない心でいたならば、春に真っ先に咲く花のように、(むなしく)地に落ちてしまうようなことはないでしょう。

変わらずあなたのことを思っています、という歌ですね。

補足

この歌の題詞には、「縣犬養娘子(あがたのいぬかいのおとめ)、梅(うめ)に依(よ)せて思いを發(お)こす歌一首」とあります。

更新日: 2013年02月17日(日)