第八巻 : 真木の上に降り置ける雪のしくしくも

平成11年9月12日(日)更新


原文: 真木乃於尓 零置有雪乃 敷布毛 所念可聞 佐夜問吾背

作者: 他田廣津娘子(をさたのひろきつのをとめ)

よみ: 真木(まき)の上に、降り置けるの、しくしくも、思ほゆるかも、さ夜(よ)問へ我が背(せ)

意味: 真木(まき)の上に降り積もるのように、しきりと(あなたさまのことを)思ってしまいますわ。今夜は来てくださいませ、あなたさま。

「真木(まき)の上に、降り置けるの」で「しくしくも」を導いています。「真木(まき)」は、すぐれた材木となる良質なやヒノキなどのことを言うそうです。

具満タン7

第八巻