第八巻 : 世の常に聞けば苦しき呼子鳥
2005年08月07日(日)更新
原文: 尋常 聞者苦寸 喚子鳥 音奈都炊 時庭成奴
作者: 坂上郎女(さかのうえのいらつめ)
よみ: 世の常(つね)に、聞けば苦(くる)しき、呼子鳥(よぶこどり)、声なつかしき、時にはなりぬ
意味: いつもでしたら聞き苦しい呼子鳥(よぶこどり)の声も、心をひかれる頃になりました。
注に、天平4年(西暦732年)3月1日に(奈良の京の)佐保(さほ)の家で詠んだ歌、とあります。
第八巻