第八巻 : 手折らずて散りなば惜しと我が思ひし
2004年11月14日(日)更新
原文: 不手折而 落者惜常 我念之 秋黄葉乎 挿頭鶴鴨
作者: 橘奈良麻呂(たちばなのならまろ)
よみ: 手折(たを)らずて、散(ち)りなば惜(を)しと、我(わが)が思(おも)ひし、秋(あき)の黄葉(もみち)を、かざしつるかも
意味: 手折らないでいて、散ってしまったら惜しいことだと思っていた、秋(あき)の黄葉(もみち)を、手折って髪にかざることができました。
天平10年(738)10月17日に橘奈良麻呂(たちばなのならまろ)が催(もよお)した宴席(えんせき)で詠まれた歌です。
第八巻