第11巻 : 玉垂の小簾のすけきに入り通ひ来ね
2010年01月17日(日)更新
原文: 玉垂 小簾之寸鶏吉仁 入通来根 足乳根之 母我問者 風跡将申
作者: 古歌集より
よみ: 玉垂(たまだれ)の、小簾(をす)のすけきに、入り通ひ来ね、たらちねの、母が問はさば、風と申さむ
意味: 小簾(をす)のすきまから入って通ってください。母が聞いたら、「風だわ」って言いますから。
「玉垂(たまだれ)の」は、玉を緒(を: 糸/紐(ひも)のこと)に通すところから、ここでは「小(を)」を導いています。
「たらちねの」は「母」を導く枕詞(まくらことば)です。
第11巻