原文

淡海々 沈白玉 不知 従戀者 今益

作者

柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)歌集より

よみ

近江(あふみ)の海、沈(しづ)く白玉(しらたま)、知らずして、恋ひせしよりは、今こそまされ

意味

琵琶湖 撮影(2017.11) by きょう

近江(あふみ)の海に沈む白玉(しらたま)を深く知ることもなく恋していた時より、(深く知ってしまった)今の方がより恋心が増します。

女性を白玉(しらたま)にたとえて詠んでいます。

補足

「物に寄せて思ひを陳(の)ぶる(歌)」のひとつです。

更新日: 2017年08月20日(日)