第十一巻 : ぬばたまの黒髪山の山菅に

平成10年8月9日(日)更新


原文: 烏玉 黒髪山 山草 小雨零敷 益々所思

作者: 柿本人麻呂歌集より

よみ: ぬばたまの、黒髪山の、山菅(やますげ)に、小雨(こさめ)降りしき、しくしく思ほゆ

意味: 黒髪山の山菅(やますげ)小雨が絶え間無く降るように、ずっーとあの人のことを思っています。

ぬばたまの~小雨(こさめ)降りしきまでで、「しくしく」を導いています。「しくしく」とは、絶え間無くというような意味です。

黒髪山は奈良市の北方の、旧黒髪山町一帯の山地を言うそうです。


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