君不来者 形見為等 我二人 殖松木 君乎待出牟
柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)歌集より
君来(こ)ずは、形見(かたみ)にせむと、我(わ)がふたり、植ゑし松の木、君を待ち出(い)でむ
あなたがいらっしゃらない時は(あなたのことを思うための)形見にしようと二人で植えた松の木ですから、あなたをこの松で待ちますわ。
「この松で待っていればきっとあなたが来てくださるわ」と信じているのでしょうね。
松の木は「待つ」とかかっていますね。