原文
玉戈之 道行疲 伊奈武思侶 敷而毛君乎 将見因母鴨
作者
不明
よみ
玉桙(たまほこ)の 道行き疲れ 稲席(いなむしろ:稲筵) しきても君を 見むよしもがも
意味
道を行き疲れて、稲の筵(むしろ)を敷いて休んでも、何度もあなたを見る手だてがあるものでしょうか。
- rough meaning: If I get tired out of my journey and rest on a straw mat, could I see my sweetheart day after day?
補足
・「物に寄せて思いを陳(の)ぶる」歌の一つです。
・「稲席(いなむしろ)」は、稲のわらで編んだむしろ(簡素な敷物)のことです。一般的には稲筵と記されます。