万葉集は全20巻あります。ここには巻1から巻20まで概要を載せています。巻ごとの歌は、それぞれの巻のページをごらんください。
– There are 20 volumes of Manyoshu. An overview is given here from Volume 1 to Volume 20. For the poems of each volume, please refer to the page of each volume in the following list.
第1巻(0001~0084) Volume 1
第一巻は雑歌(ぞうか)として天皇の時代ごとに歌が整理されています。また、額田王(ぬかたのおおきみ)や柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)などの有名な歌が沢山あります。
- The first volume is organized as "Zouka"(miscellaneous poems) for era of each emperor. There are many poems of famous poets such as Nukata-no-Ookimi and Kakinomoto-no-hitomaro.
第2巻(0085~0234) Volume 2
第二巻は相聞(そうもん)と挽歌(ばんか)で構成されています。天皇の時代ごとに分類し、それぞれ年代順に載せています。柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)のすぐれた挽歌(ばんか)があります。
- Volume 2 consists of "Somon" and "Banka". Poems are categorized by the era of the emperor and listed in chronological order. Kakinomoto-no-Hitomaro's excellent Banka(an elegy or a dirge) is in this volume.
第3巻(0235~0483) Volume 3
雑歌(ぞうか)・譬喩(ひゆ)歌・挽歌(ばんか)から成っています。
- Volume 3 consists of "Zouka", "Hiyuka" and "Banka".
第4巻(0484~0792) Volume 4
相聞(そうもん)だけで構成されています。大伴家持(おおとものやかもち)と女性たちとの贈答歌が多く載せられています。
第5巻(0793~0906) Volume 5
雑歌(ぞうか)だけの巻です。大伴旅人(おおとものたびと)、山上憶良(やまのうえのおくら)に関わる歌が多いですね。
第6巻(0907~1067) Volume 6
すべて雑歌(ぞうか)で構成されています。笠金村、山部赤人(やまべのあかひと)などが代表的な歌人です。吉野などへの行幸の時の歌が多いのが特徴です。
第7巻(1068~1417) Volume 7
雑歌(ぞうか)・譬喩(ひゆ)歌・挽歌(ばんか)から成っています。いずれも作者不明なものが多いのですが、柿本人麿(かきのもとのひとまろ)の歌集にあるとされている歌がかなりあります。
第8巻(1418~1663) Volume 8
歌を四季ごとに分けて載せています。各々、雑歌(ぞうか)・相聞歌(そうもんか)があります。
第9巻(1664~1811) Volume 9
雑歌(ぞうか)・相聞歌(そうもんか)・挽歌(ばんか)から成っています。各々はだいたい年代順になっています。
第10巻(1812~2350) Volume 10
歌を四季ごとに分けて載せています。各々、雑歌(ぞうか)・相聞歌(そうもんか)があります。特に、七夕を詠んだ歌が132首もあるのが特徴的です。
第11巻(2351~2850) Volume 11
旋頭歌(せどうか)、正述心緒、寄物陳思、問答などから構成されています。柿本人麻呂歌集からの歌も多いです。
- Volume 11 is composed of Sedoka(poem format for two people to sing), Tadaniomoiwonobu(express one's feelings), Mononiyosete-omoiwonobu (express one's thoughts by entrusting things), Mondouka(questions and answers on someone who cares), and Hiyu(metaphors).
第12巻(2851~3220) Voluem 12
数種類の区分で構成されていますが、作者が不明な歌が多く載っています。
第13巻(3221~3347) Volume 13
長歌と反歌のセットが多い巻です。柿本人麻呂歌集の歌もあります。
第14巻(3348~3577) Volume 14
第十四巻は、東歌とタイトルされ、上総・下総・常陸・信濃・遠江・駿河・伊豆・相模・武蔵・陸奥などの国々の歌が収録されています。
第15巻(3578~3785) Volume 15
第十五巻は、大きく二つの歌の集まりからできていますが、きちんと整理はされていない感じです。一つは新羅(しらぎ)に遣わされた人たちの歌で、もう一つは中臣宅守(なかとみのやかもり)と狭野弟上娘子(さののおとがみのおとめ)との贈答歌(ぞうとうか)です。
第16巻(3786~3889) Voluem 16
伝説歌、戯笑歌(ぎしょうか)などから構成されています。
第17巻(3890~4031) Volume 17
この第十七巻以降は、大伴家持(おおとものやかもち)の歌日記と言われています。年月の順に歌が載せられています。
第18巻(4032~4138) Volume 18
特にこれといった分類はされていません。大伴家持(おおとものやかもち)の歌が多く、越中に在任中の歌も多いです。
第19巻(4139~4292) Volume 19
孝謙天皇(こうけんてんのう)時代の歌を載せています。全体の3分の2を大伴家持(おおとものやかもち)の歌が占めています。
第20巻(4293~4516) Volume 20
防人(さきもり)の歌が多く載せられています。万葉集最後に掲載されている歌は、大伴家持(おおとものやかもち)の歌です。