額田王(ぬかたのおおきみ) Nukata-no-Okimi

イラスト by 忽原さま

万葉集の代表的歌人の一人です。最初は大海人皇子(おおあまのみこ:天武天皇)に嫁ぎ、のちに中大兄皇子(なかのおおえのみこ:天智天皇)に仕えました。

万葉歌人としてはとても有名なのですが、生まれや身分などはよく分かっていないようです。額田王については、日本書記に「天皇(天武天皇のこと)、初め鏡王(かがみのおおきみ)の娘、額田王をめして、十市皇女(とをちのひめみこ)を生しませり。」とあるぐらいです。「薬師寺縁起(やくしじえんぎ)」にも同じようなことが書かれているようです。

藤原鎌足(ふじわらのかまたり)に嫁いだ鏡女王(かがみのおおきみ)の妹とも言われていますが、はっきりとはしていません。万葉集にだけ登場している、そういう謎めいた彼女だから、その歌がより魅力的に感じるのでしょうか。

- Nukata-no-okimi is the one of the representative poet of Manyoshu. At first she married an Oama-no-miko(Emperor Tenmu) and later served as Nakano-ooe-no-miko(Emperor Tenchi). She is so famous as a manyo poet, but her birth, status and so on are unknown.