原文

冬木成 春去來者 不喧有之 鳥毛来鳴奴 不開有之 花毛佐家礼抒 山乎茂 入而毛不取 草深 執手母不見 秋山乃 木葉乎見而者 黄葉乎婆 取而曾思努布 青乎者 置而曾歎久 曾許之恨之 秋山吾者

作者

額田王(ぬかたのおおきみ)

よみ

ごもり さり來れば 鳴かざりし も來(き)鳴きぬ 咲かざりし も咲けれど 山を茂み 入りても取らず 草深み 取り手も見ず

秋山木の葉を見ては 黄葉(もみち)をば 取りてそしのふ 青きをば 置きてそ歎く そこし恨めし 秋山われは

意味

が過ぎてが来ると、がさえずり、が咲きます。けれども、山には木が生い茂り、入っていって取ることができません。草が深くて取って見ることもできないのです。

- rough meaning: When winter passes and spring comes, birds sing and flowers bloom. However, trees grow thick in the mountains, so I can not gather flowers. The grass is so deep that I can not take it and see it.

秋山は、紅葉した木の葉をとっていいなと思います。まだ青いまま落ちてしまったのを置いて溜息をつくのが残念ですけれど。でも、私はそんなを選びます。

- rough meaning: In an autumn mountain, I think yellow leaves are nice for hands. I put the leaf that has not yet turned red on the ground, and sigh. It is disappointing to do so. But I love that fall.

補足

・この歌は、天智天皇(てんじてんのう:中大兄皇子(なかのおおえのみこ))が藤原鎌足に春と秋とどっちがすぐれているかを歌で競わせたときに額田王(ぬかたのおおきみ)が、歌で意見を示したものです。

更新日: 2019年05月20日(月)