木の葉 Konoha(leaves of trees)
樹木の葉で、光合成をします。落葉樹の大部分は、秋(あき)になって紅葉し、葉を風(かぜ)に散らします。でも、そんな科学的なことを気にしないで、青々とした木の葉の輝きや、黄葉した木の葉を楽しむのもいいものですね。
- Trees perform photosynthesis on their leaves. Most deciduous trees turn red in the fall and scatter the leaves in the wind. However, it is also good to enjoy the brilliance of green leaves and the leaves of yellow leaves without worrying about such scientific aspect.
木の葉を詠んだ歌
万葉集にも「木の葉」は17首に登場します。「真木(まき)の葉」という表現もでてきます。「真(ま)」は、立派なとかいう意味の語(美称接頭語)ですが、「真木」は、檜(ひのき)や杉(すぎ)のことを言うことがあります。
0016: 冬こもり春さり来れば鳴かずありし鳥も来鳴きぬ......(長歌)
0291: 真木の葉のしなふ背の山偲はずて我が越え行けば木の葉知りけむ
0431: いにしへにありけむ人の倭文幡の帯解き交へて......(長歌)
0711: 鴨鳥の遊ぶこの池に木の葉落ちて浮きたる心我が思はなくに
1010: 奥山の真木の葉しのぎ降る雪の降りは増すとも地に落ちめやも
1214: 安太へ行く小為手の山の真木の葉も久しく見ねば蘿生しにけり
1304: 天雲のたなびく山の隠りたる我が下心木の葉知るらむ
1305: 見れど飽かぬ人国山の木の葉をし我が心からなつかしみ思ふ
1516: 秋山にもみつ木の葉のうつりなばさらにや秋を見まく欲りせむ
1815: 子らが手を巻向山に春されば木の葉しのぎて霞たなびく
2193: 秋風の日に異に吹けば水茎の岡の木の葉も色づきにけり
2196: しぐれの雨間なくし降れば真木の葉も争ひかねて色づきにけり
2210: 明日香川黄葉流る葛城の山の木の葉は今し散るらし
2232: 秋山の木の葉もいまだもみたねば今朝吹く風は霜も置きぬべく
2243: 秋山に霜降り覆ひ木の葉散り年は行くとも我れ忘れめや
2666: 妹が目の見まく欲しけく夕闇の木の葉隠れる月待つごとし
2711: 奥山の木の葉隠りて行く水の音聞きしより常忘らえず