奥山之 木葉隠而 行水乃 音聞従 常不所忘
不明
奥山の、木の葉隠(がく)りて、行(ゆ)く水の、音聞きしより、常(つね)忘らえず
奥山の木の葉に隠れて流れていく水の音を聞いてから、忘れられません。
「あの人の噂を聞いてから、忘れられない」という気持ちを詠んでいます。
寄物陳思(きぶつちんし: 物に寄せて思いを陳べる歌)のひとつです。