天武天皇 Tenmu-Tennou(Emperor Tenmu)
大海人皇子(おおあまのみこ)。天智天皇(中大兄皇子/なかのおおえのみこ)の弟。正妃は菟讃良(うののさららのひめみこ:持統天皇)です。
[生没] 不明~朱鳥元年(西暦686年)
[略歴]
- 天智10年(西暦671年): 吉野に下る。
- 天武元年(西暦672年): (壬申の乱)大友皇子を破る。
- 天武2年(西暦673年): 飛鳥浄御原(あすかきよみがはら)で即位する。
- 天武13年(西暦684年): 八色(やくさ)の姓(かばね)を制定する。
- 天武14年(西暦685年): 冠位四十八階を制定する。
- Emperor Tenmu was named the Prince of the Sea before his coronation, his brother is Prince Nakano-Ooe(Emperor Tenji). He defeated Prince Otomo in the Jinshin War(The largest civil war in ancient Japan), and took the throne at Asuka-no-Kiyomihara Palace. His lawful wife is Empress Jito(Uno-no-Sarara-no-Himemilo).
写真は奈良県高市郡明日香村にある天武・持統天皇陵です。
- The photo is the Tomb of Emperor Tenmu and Empress Jito in Asuka Village, Takaichi District, Nara Prefecture.
天武天皇が詠んだ歌
吉野(よしの)を詠んだ歌が多く、万葉集には6首載っています。
0021: 紫のにほへる妹を憎くあらば人妻故に我れ恋ひめやも
0025: み吉野の耳我の嶺に時なくぞ雪は降りける.......(長歌)>
0026: み吉野の耳我の山に時じくぞ雪は降るといふ.......(長歌)
0027: 淑き人のよしとよく見てよしと言ひし吉野よく見よ良き人よく見
0103: 我が里に大雪降れり大原の古りにし里に降らまくは後
3293: み吉野の御金が岳に間なくぞ雨は降るといふ.......(長歌)
補足
・天武天皇の時代に富本銭(ふほんせん:正式な通貨として日本最古とされている)が鋳造されたのではないかと言われています。