原文

吾里尓 大雪落有 大原乃 古尓之郷尓 落巻者後

作者

天武天皇(てんむてんのう)

よみ

我(わ)が里(さと)に 大雪(おおゆき)降(ふ)れり 大原(おおはら)の 古(ふ)りにし里(さと)に 降(ふ)らまくは後(のち)

意味

雪 by 写真AC

私の里に、大雪(おおゆき)が降りましたよ。大原の古びた里に降るのはもっと後でしょうね。

天武天皇(てんむてんのう)が藤原鎌足(ふじわらのかまたり)の娘さんである藤原夫人(ふじわらのぶにん)に贈った歌です。「我(わ)が里(さと)」は、天武天皇(てんむてんのう)がいた飛鳥の都のことです。

- rough meaning: It snowed heavily in my village(Asuka where the Emperor Tenmu's palace is located). It will be later to fall in the old village of Ohara(where you are).

- This poem was given by Emperor Tenmu to Fujiwara-no-Bunin in Ohara-no-Sato(this village is only about 1 km away from Asuka).

補足

大原神社の万葉歌碑 撮影 by きょう

・この歌の題詞に「明日香清御原宮(あすかのきよみがはらのみや)に御宇天皇(あめのしたしろしめすすめらみこと)の代(みよ) [天渟中原瀛真人天皇(あまのぬなはらおきのまひとのすめらみこと)、謚(おくりな)天武天皇(てんむてんのう)と曰(い)ふ] 天皇、藤原夫人(ふじはらのぶにん)に賜ふ御歌(みうた)一首」とあります。

・写真は、明日香の大原の大原神社にあるこの歌と、藤原夫人からの返歌を刻んだ万葉歌碑です。

更新日: 2021年12月19日(日)