原文

烏玉乃 夜渡月之 湯移去者 更哉妹尓 吾戀将居

作者

不明

よみ

ぬばたまの、夜(よ)渡る月(つき)の、ゆつりなば、さらにや妹(いも)に、我(あ)が恋ひ居(を)らむ

意味

月 撮影(2018.01.31) by きょう

夜を渡る月(つき)が(西に)移ってしまったら、なおさらあの娘に、私は恋しく思ってしまうでしょう。

ぬばたまのは、夜を導く枕詞(まくらことば)です。

「ゆつる」は、移動することをいいます。

補足

「物に寄せて思ひを陳(の)ぶる(歌)」のひとつです。

更新日: 2018年02月04日(日)