第11巻 : 朝東風にゐで越す波の外目にも
2001年3月4日(月)更新 |
原文: 朝東風尓 井堤超浪之 世<染>似裳 不相鬼故 瀧毛響動二 作者: 不明 よみ: 朝(あさ)東風(こち)に、ゐで越す波の、外目にも、逢はぬものゆゑ、瀧(たき)もとどろに |
意味: 朝に東から吹いてくる風で波が立って、水が堰を超えるように、まともに逢った事も無いのに、人の噂(うわさ)が滝のようにとどろいているわ。 滝に寄せて詠んだ恋の歌ですね。ちょっと目にも会ったことすらないのに。。。。でも噂だけは聞こえてくるんですね。 | |
「ゐで(井堤)」は、水をせき止めるところです。 |