原文
大伴之 三津乃白浪 間無 我戀良苦乎 人之不知久
作者
不明
よみ
大伴(おほとも)の、御津(みつ)の白波(しらなみ)、間(あひだ)なく、我(あ)が恋(こ)ふらくを、人の知らなく
意味
御津(みつ)の白波(しらなみ)のように絶え間なく私が恋しく想っていることを、あの方は知らないのです。
補足
「御津(みつ)」は難波の浦の港のことで、現在の大阪府大阪市中央区心斎橋筋にある三津寺付近ではないかと考えられていますが、はっきりとはしていません。当時は、大伴氏の所領となっていたのでしょうか。