第11巻 : 志賀の海人の煙焼き立て焼く塩の

2009年12月13日(日)更新


原文: 壮鹿海部乃 火氣焼立而 燎塩乃 辛戀毛 吾為鴨

作者: 石川君子(いしかわのきみこ)

よみ: 志賀(しか)の海人(あま)の、煙(けぶり)焼き立て、焼く塩の、辛(から)き恋をも、我(あ)れはするかも

意味: 志賀島(しかのしま)の海人(あま)が煙をたてて焼く塩のように、辛(から)い恋さえする私です。。

「焼く塩の」までで「辛(から)き」を導いています。「辛(から)き」は「苦しい」意味です。

志賀島の海岸 撮影(2001.3.10) by きょう

「海人(あま)」は、海で魚や海藻を採ったり、海藻を焼いて塩をとったりして生活している人のことです。


第11巻