第十一巻 : 葦鴨のすだく池水溢るとも
2007年04月15日(日)更新 |
原文: 葦鴨之 多集池水 雖溢 儲溝方尓 吾将越八方 作者: 不明 よみ: 葦鴨(あしがも)の、すだく池水(いけみづ)、溢(はふ)るとも、まけ溝(みぞ)の辺(へ)に、我(わ)れ越(こ)えめやも |
意味: 葦(あし)のあたりに集まっている鴨(かも)が騒いで池の水があふれたとしても、私は水路のほうに越えて行ったりはしませんよ。 「まけ溝(みぞ)」は、水を流し出すために掘った溝のことです。 心変わりをしませんよ、っていう気持ちを詠んだ歌のようですね。 |