第十五巻 : 妹に逢はずあらばすべなみ岩根踏む
2005年10月02日(日)更新 |
原文: 伊毛尓安波受 安良婆須敝奈美 伊波祢布牟 伊故麻乃山乎 故延弖曽安我久流 作者: 遣新羅使(名前は不明) よみ: 妹(いも)に逢はず、あらばすべなみ、岩根(いはね)踏む、生駒(いこま)の山を、越えてぞ我が来る |
意味: 君に会わないではいられなくて、険しい生駒山を越えて戻ってきました。 天平8年,遣新羅使のひとりであった人が、出帆前に奈良の家に戻った時に詠んだ歌のようです。どうしてももう一度会いたくて仕方なかったんでしょうね。 |