原文

和我伊能知乎 奈我刀能之麻能 小松原 伊久与乎倍弖加 可武佐備和多流

作者

遣新羅使(けんしらぎし)

よみ

我が命(いのち)を、長門(ながと)の島の、小松原(こまつばら)、幾代(いくよ)を経(へ)てか、神(かむ)さびわたる

倉橋島の桂浜 撮影(2011.04)・編集 by きょう

意味

長門(ながと)の島の小松原(こまつばら)は、幾代も過ぎてますます神々しさを増してゆくのでしょう。

「我が命(いのち)を」で、「長く」をイメージし、「長門(ながと)の島」を導いています。

補足

天平8(西暦736)年、遣新羅使(けんしらぎし)の一人が長門の島で詠んだ歌です。

この歌の題詞には、「安芸(あき)の国の長門の島にして磯辺(いそへ)に船泊(ふなとま)りして作る歌五首」とあります。

更新日: 2011年05月29日(日)