原文

和伎毛故乎 由伎弖波也美武 安波治之麻 久毛為尓見延奴 伊敝都久良之母

作者

遣新羅使(けんしらぎし)

よみ

我妹子(わぎもこ)を、行きて早見む、淡路島(あわじしま)雲居(くもい)に見えぬ、家つくらしも

淡路島 撮影(2011.12) by きょう

意味

妻を、帰って早くみたいです。淡路島(あわじしま)が雲の向こうに見えます。家に近づいているようです。

補足

3718~3722番歌の題詞に、「筑紫(ちくし)を廻(めぐ)り来て、海路で京(みやこ)に入らんと播磨國(はりまのくに)の家嶋(いえしま)に到る時、作る歌五首」とあります。天平8年(西暦736年)遣新羅使が帰路のとき詠んだ歌です。

家嶋(いえしま)は、瀬戸内海東部の播磨灘にあります。

更新日: 2015年05月17日(日)