淡路島(あわじしま) Awajishima(Awajishima Island)
兵庫県の淡路島です。瀬戸内では最も大きな島です。古くから塩や海産物の産地であり、「御食(みけ)つ国: 神/天皇への食べ物を産出する国」として知られてきました。
- Awajishima belongs to Hyogo Prefecture. It is the largest island in Setouchi(the sea separating Honshu from Shikoku and Kyushu). The area has long been a producer of salt and seafood, and has been known as "Miketsu-Kuni"(a country that produces food for the gods/emperors).
淡路島(あわじしま)を詠んだ歌
万葉集では、淡路島、淡路の島、淡路と詠まれています。長歌が多いのが目立ちます。
0251: 淡路の野島が崎の浜風に妹が結びし紐吹き返す
0388: 海神はくすしきものか淡路島中に立て置きて.......(長歌)
0509: 臣の女の櫛笥に乗れる鏡なす御津の浜辺に.......(長歌)
0933: 天地の遠きがごとく日月の長きがごとく.......(長歌)
0935: 名寸隅の舟瀬ゆ見ゆる淡路島松帆の浦に朝なぎに.......(長歌)
0942: あぢさはふ妹が目離れて敷栲の枕もまかず.......(長歌)
0946: 御食向ふ淡路の島に直向ふ敏馬の浦の沖辺には.......(長歌)
1160: 難波潟潮干に立ちて見わたせば淡路の島に鶴渡る見ゆ
1180: 荒磯越す波を畏み淡路島見ずか過ぎなむここだ近きを
3197: 住吉の岸に向へる淡路島あはれと君を言はぬ日はなし
3627: 朝されば妹が手にまく鏡なす御津の浜びに.......(長歌)
3720: 我妹子を行きて早見む淡路島雲居に見えぬ家つくらしも
3894: 淡路島門渡る船の楫間にも我れは忘れず家をしぞ思ふ